いわずと知れた帝国陸軍少尉、小野田寛郎。フィリピン・ルパング島に派遣されて以来、終戦後1974年に到るまで29年間戦争を戦い抜いた。
それくらいの知識しかなかったけれど、彼の証言によって生々しいサバイバルの人生を知ることになった。
ジャングルに入ってからゲリラ戦を始めてからは3年間はきつかったらしい。地理、食料の場所、フィリピンの季節、いざという時の逃げ道など分かるまではゲリラ戦を戦うのに不安だったとの事、この極限状態で冷静に戦力を分析して、戦略を構築する能力。しかも、ただ隠れるだけでなくいかに外部に自分達の存在を知らせて反抗の意思を示していたらしい。
なんとも精神力が強く、逞しい人だ。なるほど彼は陸軍中野学校(スパイ養成学校)でゲリラ戦の訓練を受けていたらしい。
万一、私達の国土が某国に蹂躙されてしまった時、我々はゲリラとなって戦わなければならないが、この国にゲリラ戦を戦っていく能力はあるのだろうか?
皆様もご存知の通りスイスは永世中立国であり国民皆兵の国だ。さらに国民全体に向けて「民間防衛」という冊子を配布して、いざと言う時の危機意識を学習している。あのヒトラーでさえスイスの軍備には手を出せなかったとも言われている。
日本も徴兵制までは行かないまでも、学校で民間防衛の授業を設け、いざと言う時に民間からゲリラ戦を展開できるような武器弾薬食料などの戦時備蓄をしておくべきだと思う。
1974年3月10日遂に当時の直属の上司の命令書により任務が解除され、帰国するのだが、1年後にブラジルに移住していまう。武悪堂は小野田さんがブラジルに移住した事は知っていたんだが、いつ、どうしてまでは知らなかった。
そこには、すでに米国によって解体され洗脳された似非平和主義に占領された日本しかなかった。小野田さんには帰国当初全国から義援金が集まったらしい、小野田さんは自分だけが戦争に行ったのではない、まして自分は5体満足の姿で生き残っているのだから働いて稼げばいい
もらう筋のお金ではない。と、義援金を靖国神社へ寄付したらしい。
それが、左翼マスコミの批判を浴びて「軍人精神の権化」「軍国主義の亡霊」とレッテルを貼られた。
やっぱりそうだったか。_| ̄|○
フィリピン政府でさえ、彼の愛国心、勇猛果敢さに敬意を表して、戦犯の訴追をしなかったというのに…そりゃ、そんな恩知らずな国には居たくは無いだろう。
ブラジルに移住した小野田さんはほとんど無一文の状態から大牧場の経営者に成功を遂げた。
もちろん寝る間も惜しんで、働き資金が尽きた時にはトラクターで開墾を手伝いに行って日当を稼いだらしい。戦争で培われた強靭な身体と精神力、破天荒な性格がなしえたのだろう。
話を聞いているととても大きな人間だと思った。
戦争についての悲惨な話ばかりではなく、小野田少尉の様なカッコいい生き様も語り継がれるべきだ。
小野田さんはこんなおかしくなった祖国、日本にもたびたび戻ってきて子供達に自然教室を開いているらしい。度量の広い人だね。
そんな小野田さんにNHKのインタビュアーが質問した言葉。
「人は殺しましたか?」
もうアホかと。戦なんだから敵だと判断したら殺して当然なんだよ!!
8月13日(土)午後9時より中村獅童主演フジテレビ系終戦60周年記念スペシャルドラマ 「実録・小野田少尉 遅すぎた帰還」があります。どんな内容か楽しみ。
関連記事
実録・小野田少尉 遅すぎた帰還
なぜ小野田少尉は頑なに戦い続けたのか。全てはこの本に書いてある。
民間防衛 新装版―あらゆる危険から身をまもる | |
スイス政府 原書房編集部 原書房 2003-07 売り上げランキング : 11 おすすめ平均 「敵は同調者を求めている」に衝撃 マンガ嫌韓流と併せて読みたい 世界には、こういう国もある Amazonで詳しく見る by G-Tools |
小野田寛郎の終わらない戦い | |
戸井 十月 新潮社 2005-07-28 売り上げランキング : 5,830 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ポちっとご協力お願いします
自分の記事でも書いたように、ドラマは楽しみにしてるんですが、ちょっと心配でもあります。
またご縁がありましたら、よろしくお願いします。
いろんな意味で楽しみですね。
小野田さん的な男の美学、後世に伝承したいです。
そして、ドラマの情報ありがとうございます。
小野田さんの生き方には考えさせられるものが
ありますね。
その時には、これで、何が永世中立国?と思いました。その辺の事を詳しく、スイス人の元、友人に聞いてみればよかったと、今だと、思います。
現在の日本に対して色々と思うところありの様ですね・・・
小野田さんは稀にみる強運・強靭な精神力の持ち主だと思います。何もないジャングルの中で30年も生活出来るなんて現代人には無理だなあ。
今日は終戦記念日ですね。。
ドラマ、良かったですね。
それでは、失礼します。
初めまして。
ウチのブログにTBを有難うございました。
私、「新選組!」ファンで、このドラマは堺さんと中村さんが出てたので見たという、ミーハーな者です。
でも、極限状態に置かれても人間は生きて行けるんだな、強いものだなと感じました。
又、小野田さんが折角帰還した日本に失望したという事、貴ブログを読んでよく分かりました。
有難うございました。
昨日の再放送も見ましたよ。NHKは、BShi、BS2、総合と再放送してくれるのがうれしいです。(視聴率のよかった作品だけかもしれませんが)