2006年09月22日

日蒙同盟

満蒙は皇国の生命線

モンゴルはさみ 米中“神経戦” 相次ぎ軍事演習

 【北京=野口東秀】中国国営新華社通信は21日、中国とカザフスタンが24〜26日の間、両国国境周辺で反テロ演習を行うと伝えた。これに先立ち、米国はモンゴル国内でインドなどとともに国際平和維持活動のための合同訓練を行っている。中国側は「米国がモンゴルを引き込もうとしており、対中包囲網の形成だ」(中国紙)と警戒を強めており、モンゴル・中央アジアを舞台に、米中の“神経戦”が展開されている。

 モンゴルでの演習は「ハーン・クエスト(王の遠征)2006」と名づけられ、11日から24日までの日程で行われている。米国、インド、モンゴル、タイ、バングラデシュ、トンガ、フィジーが参加、米国が演習費用を負担する形で、約1200人の兵士が訓練を行っている。

 米国のロドマン国防次官補は3月、中国の軍事的台頭に対してアジア周辺諸国との軍事協力を強化する考えを表明しており、北京の西側軍事筋は「対中けん制の狙いは当然ある」と指摘した。

 こうした米国の動きに、中国紙、東方今報(電子版)は、「日本〜台湾〜インド〜モンゴル〜中央アジアによる対中包囲網」「米国にとり、モンゴルは中露の電波信号などに対する偵察能力を高めることができる位置にある」などと、警戒を強めている。

 一方、中国とカザフスタン両国の演習は、新疆ウイグル自治区伊寧市とカザフスタンの国境付近で行われ、同自治区で活動する分離・独立派や中央アジアのイスラム過激派を封じ込めるのが目的とされる。

 ただ、両国はロシアとともに反米色を強める上海協力機構(SCO)の加盟国であるのに対し、モンゴルは同機構の正式メンバーではないうえ、昨年のブッシュ大統領訪問以来、対米協調姿勢をみせている。今回の中国側の演習が「米蒙連携」の動きを牽制する意図があるのは明らかだ。

【2006/08/22 東京朝刊から】


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中国抜きで合同演習 モンゴル、米軍と連携

2006年 8月25日 (金) 17:49

 【北京25日共同】モンゴルは11日から24日にかけ、米国、インドなどとの初の多国間軍事演習「カーン・クエスト(王の遠征)2006」を隣国の中国抜きで実施した。演習は米、モンゴル両国の主導で実施され、日本もオブザーバーとして参加。地域への影響力を強める中国をけん制したい米国と、中国と一線を画した安全保障政策を模索するモンゴルの思惑が一致した。

複数のモンゴル軍筋によると、同国と米国は中国の参加を「望ましくない」と判断し、招待を見送った。ただ中国だけを排除すれば同国を刺激しかねないため、ロシアの招待も控えた。

また参加国筋によると、中国はモンゴルの要請を受け、オブザーバーとして在モンゴル大使館の駐在武官ら数人を派遣したが、正式招待が来なかったことに不快感を示したという。


第二次大戦後ロシアの属国であったモンゴルが社会主義国から脱却したのが冷戦崩壊の1990年代初頭。その頃からアメリカの周到な親米工作は始まっていた。

1987年には武器援助を開始。のべ2億ドルに達する。
2000年軍事援助を開始、01年には350万ドルを供与し、軍事顧問も送っている。

その成果もあってか、モンゴルは米国のイラク戦争を支持し、イラクに復興支援のため軍隊を送っている。

米国はこの国に軍事拠点を作り、ロシア、支那の喉元の刺を指しておくつもりなんだろう。当面の目標は対北朝鮮の極東危機だろう。

ロシアや支那も慌てて、モンゴルに対して食指を伸ばしているが、ロシアは文化・経済を破壊されたトラウマがあるし、支那とは内蒙古の独立を未だ認めず潜在的な領土問題を抱えているし、モンゴルと内蒙古の交流が盛んになればますますモンゴル合邦運動が高まるジレンマがある。

日・モンゴル首脳会談で小泉首相 北朝鮮情勢関連の「対話の場」新設を提起


 【ウランバートル=佐々木美恵】小泉純一郎首相は10日午後(日本時間同)、政府専用機でモンゴルの首都ウランバートルに到着した。政府庁舎でのエンフボルド首相との会談では、北朝鮮を含む北東アジア情勢について情報交換する事務レベル対話の場を設けることで合意した。
 モンゴルは北朝鮮と国交があり、中国、ロシアと国境を接するなど地政学的に重要な位置にある上、親日的であることから、小泉首相が「日本として、こうした特色ある国との交流を深めたい」として、事務レベル対話を提案した。エンフボルド首相も「モンゴルは中露にはさまれ、多角的な外交を行っている。日本は貴重なパートナーだ」と賛意を示した。
 また、小泉首相は日本の民間企業からモンゴルの銅や石炭などの地下資源への注目が高まっていることに関し、「投資環境の整備に努力してほしい」と要請、政府間協議を継続する考えを示した。エンフボルド首相も歓迎した。
 小泉首相は会談後、モンゴルの小中学生の教材として、数冊の日本の童話の中から自身が選んだ「つるの恩がえし」「かさじぞう」の絵本などを寄贈した。夜には国立オペラ劇場でオペラ「チンギスハーン第2幕」を鑑賞。終幕時にオーケストラボックスまで歩み寄って拍手し、「良かった。交響詩的だな」とご満悦だった。



日本とモンゴルは元寇に遡るまでもなく、1939年ノモンハン事件(ハルハ河戦争)で衝突した過去がある。
しかし、日本の大相撲では朝青龍や白鵬や安馬が大人気だし、日本ではチンギスハンの映画も公開される。

我が国も91年以降モンゴルにとって最大の援助供与国である。

身障者の経済支援や、学校へのパソコンやカラーテレビの寄贈、農村部への発電機や変圧器の提供、また水道管の交換や汚水浄化装置の設置など、援助の範囲はかなり幅広い。

在モンゴル日本大使館が実施した世論調査によると、「日本に親しみを感じる」と答えた人は7割を超えた。


日本政府はこういった民主主義の芽生えている付き合い易い国と親交を深め発展させる事のほうが重要。
早い所、集団的自衛権を認めて、オーストラリアや東南アジア、モンゴル、インドなどと日米を中心にした集団的安全保障条約を結んでほしいものだ。

支那?ロシア?韓国?あいつら空気が読めないから場が乱れる。  

小泉首相が何故最後の外遊地にモンゴル、カザフスタン、ウズベキスタンを選んだのか?
東南アジア、中央アジア、モンゴル、インドなどの支那周辺国と外交関係を深める事で靖国神社を外交カードとして使う支那を切り崩そうとする小泉ー安倍戦略眼が見えてくると思う。 

■【主張】首相モンゴル訪問 戦略外交さらに深めたい

 小泉純一郎首相がモンゴルを訪問した。今月下旬には中央アジアのカザフスタン、ウズベキスタンを歴訪する予定だ。中国、ロシアと隣接するこの地域は天然資源だけでなく、地政学的にも重要な位置を占めている。日本が戦略的な外交を展開するのに絶好の地域だ。米国も強い関心を示している。

 日米同盟を背景に、ユーラシアの戦略地図を塗り替えるような大胆かつ周到な日本外交があっていい。

 中露は連携し、この地域を含む上海協力機構(SCO)を創設した。加盟国は両国に加え、カザフスタン、ウズベキスタンなど中央アジア4カ国だ。モンゴル、インド、パキスタン、イランはオブザーバー参加している。

 昨年の首脳会議では中央アジアに展開する米軍の撤退時期を明確にするよう求める宣言を採択するなど、米国排除を鮮明にした。

 一方、米国はライス国務長官が昨年10月、カザフなどを訪問、11月にはブッシュ米大統領が現職大統領として初めてモンゴルを訪れ、モンゴルの民主化を称賛する演説を行った。反米ブロック拡大に歯止めをかける戦略だ。

 日本も今年6月、中央アジア諸国の外相を招き、対話と政府開発援助(ODA)によって中央アジアを「平和と安定の回廊」にする外交方針を示した。この地域の石油や天然ガスの利用をにらんだものだが、中露の外交攻勢や活発な投資に比べ、存在感の薄さは否めなかった。

 それだけに小泉首相が関係強化に乗り出したのは遅すぎるほどだ。首相の中央アジア訪問は初めてであり、これまで2回行われた日本の首相のモンゴル訪問はいずれも訪中後だった。

 この日のエンフボルド首相との会談で、小泉首相はモンゴルの若手官僚を留学生として受け入れると表明したほか、日本の代表的な物語である「鶴の恩返し」と「かさじぞう」の絵本を贈った。モンゴルの教科書に載せる日本の民話を推薦してくれるよう要請されたことに応じたものだ。心の交流は両国の絆(きずな)をさらに強める。

 靖国神社を参拝しなければ、首脳会談に応ずるという理不尽な要求をする近隣諸国がある。日本は外交の幅の広がりや戦略性を示すことで、親日国家を増やし国益を実現したい。


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posted by 武悪堂 at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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